マーケター向け

生成AI・AI活用の業務委託・副業案件の時給と始め方

公開 2026.10.26 読了目安 約7分

この記事の結論AI活用の業務委託は、生成AIの出力を確かめて仕上げ、業務の手順に組み込む仕事が中心です。AI活用の案件だけの単価の集計は見当たりませんが、近い職種ではマーケティング案件の平均時給が3,308円という集計があります。始めるには、自分の業務でAIを使った成果を、手順と結果で説明できるようにしておくことが近道です。

AI活用の業務委託で任される仕事

AI活用の業務委託は、企業の業務に生成AIを取り入れ、作業を速く・確かにする仕事です。AIそのものを開発する仕事(機械学習エンジニア)とは別で、AIを「使う側」の仕事です。主な仕事は次のとおりです。

仕事 内容の例
作成と検証 生成AIで広告文・記事・資料・クリエイティブ案を作り、事実や表現を確かめて仕上げる
作業の自動化 レポート作成やデータ整形を、AIやスプレッドシートの仕組みで自動化する
業務への組み込み AIを使う手順を業務の流れに組み込み、手順書を整える
品質の管理 AIの出力の誤りや表現のリスクを確かめるルールを作り、運用する

1つの作業の効率化だけを担当する場合もあれば、業務の流れ全体を設計し直すところまで任される場合もあります。

依頼が伸びている仕事の傾向

ランサーズ(フリーランスと企業をつなぐサービス)が2025年12月に公表した「発注トレンドランキング2025」は、企業からの発注件数の前年比をカテゴリごとに算出してまとめたものです。そこから読み取れる傾向は次の3つです。

  • AIの出力を人が仕上げる仕事が伸びた:ランキングの1位は「デザインデータ修正・変換」で、生成AIで作ったものを最終的に整える需要が増えたと説明されています。同社は2025年を「AIが生成し、人が仕上げる」構造が定着した年としています
  • 単純作業の依頼は減った:2023年・2024年に検索キーワードの上位にあった「文字起こし」が、2025年は圏外になりました。一方で、発注者の検索キーワードでは「ChatGPT」が2位でした
  • これからは監修の力が求められる:同社は2026年の見通しとして、AIの出力の品質やリスクを管理する「AI運用・監修スキル」の重要性が高まるとしています

「AI・機械学習・ChatGPT」のカテゴリは、前年の1位から10位になりました。前年比をもとにしたランキングのため、依頼がなくなったわけではありません。

時給の目安

AI活用の案件だけを集計した公開データは見当たらないため、近い職種の数字を目安として示します。公開されている案件データの集計では、次の数字があります。どちらも案件の提示額をもとにした集計で、実際に受け取った金額ではありません。

集計の対象 平均時給 出典
マーケティング案件(AIを業務に使う側の土台) 3,308円 SOKUDAN(フリーランス・副業の案件サービス)、2019年7月〜2025年12月の掲載案件7,603件(一部抜粋)
機械学習エンジニア案件(AIを作る側) 4,957円 同、2019年7月〜2024年12月の掲載案件5,524件(一部抜粋)

AIを作る側の案件は、Pythonでの実装などの技術を前提にしています。AIを使う側の案件は、元の業務の経験が前提になることが多いため、マーケティング案件の数字が近い目安になると考えられます。

副業で月20〜40時間ほど受ける場合は、時給×稼働時間で考えると実態に近くなります。

時給 月20時間 月40時間
3,000円 6万円 12万円
5,000円 10万円 20万円
10,000円 20万円 40万円

この表は時給と稼働時間の掛け算で、特定の案件の金額ではありません。

求められるスキル

AI活用の案件で求められるのは、AIの操作の知識より、元の業務の経験と、AIの出力を業務で使える品質に仕上げる力です。

  • 元になる業務の経験:マーケティングなら広告運用・SEO・SNS・分析などの実務。AIの出力が正しいかを判断する土台になります
  • 生成AIを業務で使い続けた経験:ChatGPT・Claudeなどを、1回試しただけでなく、業務で続けて使い、品質を確かめてきたこと
  • 手順として残す力:うまくいった使い方を、指示の文(プロンプト)と確かめ方まで含めて、他の人が再現できる形に残せること
  • あると広がる技術:スプレッドシートやGAS(Googleのスプレッドシートを自動化する仕組み)での自動化、API連携や簡単なスクリプトの作成

始め方

  1. 自分の業務で1つ成果を作る:レポート作成・記事の下書き・データ整形など、いま担当している業務の1つをAIで速くし、かかった時間がどう変わったかを記録する
  2. 手順と結果で説明できるようにする:使った指示の文、出力を確かめた方法、短くなった時間をまとめておく。案件の面談で、何ができるかを具体的に伝えられます
  3. 案件を探す:マッチングサイト・エージェント・紹介の3つの探し方があります。違いはフリーランスマーケターの案件と単価の相場、探し方にまとめています
  4. 契約の条件を確かめる:業務の範囲・報酬の決め方・支払日・秘密保持の範囲を、始める前に書面で確かめます。AI活用の案件では、社外の情報をAIに入れてよいかの取り決めも確かめておくと安心です

2024年11月に施行されたフリーランス法では、発注する事業者に、取引の条件を書面やメールなどで示すこと、報酬を受け取りから60日以内に支払うことなどが求められています(公正取引委員会の説明による)。

MarqITでの働き方

MarqIT(マークイット)は、企業のマーケティング業務を、業務委託のマーケターと一緒に担うサービスです。AI活用・業務効率化の募集では、次の条件で業務委託パートナーを募集しています。

項目 内容
業務の例 生成AIを使った広告文・記事・クリエイティブ案の作成と検証、レポート作成やデータ整形の自動化、業務手順への組み込みと手順書の整備
必要な経験 マーケティング実務の経験(3年程度が目安)と、生成AIを業務で継続して使い、成果物の品質を確かめながら進めてきた経験
時給 2,000〜10,000円(実務が中心なら下限寄り、戦略設計や統括まで担うなら上限寄り。業務ごとに着手前に確定)
稼働 月20時間程度から。フルリモート(日本国内)。日中に週1時間程度の定例や打ち合わせがある業務が多い(日時と頻度は着手前に取り決め)
契約 運営会社の株式会社INTENSEとの業務委託契約。報酬も同社から支払い

募集の詳しい内容はAI活用・業務効率化の募集ページでご確認いただけます。ご登録・ご利用は無料です。

あわせて確認したいこと

ほかの領域の単価と探し方はフリーランスマーケターの案件と単価の相場、探し方に、稼働時間ごとの報酬は稼働時間別の報酬の目安にまとめています。登録の流れとよくあるご質問は業務委託パートナー募集をご覧ください。

出典

よくある質問

プログラミングができなくてもAI活用の案件を受けられますか

受けられる案件があります。ChatGPTやClaudeなどを使った文章・資料の作成と検証、レポート作成の効率化は、プログラミングがなくても担当できます。スプレッドシートの自動化やAPI連携までできると、任される範囲が広がります。

AIの知識だけで案件を受けられますか

AIの出力が正しいか、業務で使える品質かを判断するには、その業務を知っていることが必要です。そのため、マーケティングなど元になる業務の経験を求める募集があります。

会社員のまま副業で受けられますか

受けられる案件があります。MarqITの募集も副業・複業を歓迎しており、月20時間程度からの業務があります。勤務先の副業規定は事前にご確認ください。

登録に費用はかかりますか

MarqITへのご登録・ご利用は無料です。