この記事の結論先に決めるのは「どの判断のために数字を見るか」です。それが決まれば、必要なのは新しいツールより、集計・可視化・解釈を担う人と、数字を見て決める定例です。分析の実務者を業務委託で月の時間を決めて入れ、判断の場は社内に作ります。
「活用できていない」の正体
データ活用が進まない会社で起きているのは、データが無いことより、数字を見る場と見る人が決まっていないことです。管理画面もダッシュボードもある。ただ、「この数字が動いたら何を変えるか」が決まっていないので、見ても次の行動につながらない。これが「活用できていない」の中身であることが多いです。
だから、分析できる人を探す前に決めておくことがあります。どの判断のために、どの数字を、誰が見るか。この3つです。
分析の実務者に任せる範囲
見る目的が決まれば、分析の実務者に任せる範囲も決まります。
| 任せる | 社内に残す |
|---|---|
| 媒体・アクセス解析・顧客データをまたいだ集計の設計 | 何を目標にするかの決定 |
| ダッシュボードなど、見える形への整備 | 予算配分の変更 |
| 月次の数字の解釈と、改善論点の整理 | 施策の採否 |
| 計測の不備の洗い出しと修正 | 顧客データの共有範囲の決定 |
実務者は判断材料を作ります。決めるのは貴社です。この線を引いておくと、実務者の出した数字が社内で使われないという状態を避けられます。
判断の場を社内に作る
週次か月次で数字を見る定例を社内に置き、実務者はそこに材料を出します。定例がないまま分析だけ外に出すと、レポートが届いて終わります。逆に、定例があれば実務者の時間は月数回の準備と当日の説明に集中し、稼働時間も読みやすくなります。
集計と可視化が中心なら実務・運用の層で月30時間前後から、KPI設計や投資配分の考え方から組み直すなら戦略の層で月10〜20時間が目安です(役割別の稼働時間の目安)。任せる業務の範囲、稼働時間、報酬は、候補者のご提案前に固めます。
あわせて確認したいこと
レポート作成の切り出し方は広告のレポート整備や数値管理が追いつかないに、秘密保持の扱いは秘密保持契約の締結タイミングにまとめています。
任せられる領域の全体は任せられる業務と人材の層を、費用はマーケティング業務委託の費用相場と月額の内訳をご覧ください。ご相談はMarqITのサービス詳細から承ります。
よくある質問
ツールの導入から相談できますか
できます。何を判断するための数字かを先に整理し、必要な範囲でツールと計測の整備を進めます。
分析だけを任せられますか
できます。データ分析は対応領域の1つで、業務を絞ったご相談も承ります。
KPIの設計から頼めますか
頼めます。マーケティング戦略・KPI設計は戦略の層の役割で、月10〜20時間から役割を切ることもあります。
顧客データを外部の人に渡して大丈夫ですか
稼働開始前にNDA(秘密保持契約)を締結し、共有する情報と権限の範囲を絞って運用します。