この記事の結論インハウス化は、判断と設計を社内に置き、運用の手だけを期間を決めて外から借りる形なら進められます。業務委託は稼働時間を契約で決めるので、社内の担当者ができる作業が増えた分だけ、外の時間を減らしていけます。
インハウス化で詰まる場所
代理店をやめて社内で広告を回そうとした会社が、途中で止まる場所はだいたい決まっています。
| 詰まる場所 | 起きること |
|---|---|
| 運用の手 | 入稿や調整が追いつかず、配信が崩れたまま数週間が過ぎる |
| 判断 | 代理店からの提案が来なくなり、次に何を試すか決められない |
| 育成 | 教えられる人が社内におらず、担当者が独学と検索で手探りになる |
3つが同時に1人の担当者へ集中すると、作業も判断も育成も止まります。作業に追われて判断が後回しになり、判断が止まるので学ぶ時間も取れません。
社内に残すものと、外から借りるもの
インハウス化の目的は、運用の手順と数字を社内に残すことです。そう考えると、最初から社内に置くべきものと、期間を決めて外から借りてよいものが分けられます。
| 最初から社内に置く | 期間を決めて外から借りる |
|---|---|
| 事業目標、予算、訴求方針の承認 | 日々の運用作業(移行期の間) |
| 広告アカウントの名義と管理権限 | 運用の型づくりと、担当者への引き継ぎ |
| 数字を見る定例の主催 | 判断材料となる改善案の作成 |
アカウントを貴社名義のまま運用すれば、外の人が抜けたあともデータと設定は社内に残ります。業務委託の実務者は貴社の側に入り、必要な権限の範囲を決めたうえで同じ画面を使います。
外の時間を減らしながら移す
業務委託は、任せる業務と月の稼働時間を契約で決めます。運用の実務なら月30時間前後から始めるのが目安です(役割別の稼働時間の目安)。担当者ができる作業が増えてきたら、役割の見直しのタイミングで時間を減らします。稼働開始後も事務局が定期的に状況を確認し、役割の見直しを行います。
契約は3ヶ月が最低期間です。移行の計画を3ヶ月単位で区切ると、「どこまで社内でできるようになったか」を見直す節目にもなります。
採用で人を増やす選択肢もあります。ただ、採用が決まるまでの期間が読めないときは、業務委託でつなぎながら進めるほうが施策が止まりません。詳しくはマーケターの採用が決まらない間、施策を止めないにはどうするかで説明しています。
あわせて確認したいこと
任せられる業務の範囲は任せられる業務と人材の層に、費用の内訳はマーケティング業務委託の費用相場と月額の内訳にまとめています。
日々の業務連携の進め方は業務委託人材への指示の出し方を、ご相談はMarqITのサービス詳細をご覧ください。
よくある質問
社内の担当者への引き継ぎや教育も任せられますか
業務範囲に含めるかはご相談のうえで決めます。任せる業務の範囲・稼働時間・報酬は、候補者のご提案前に人材要件として固めます。
広告アカウントは誰の名義で運用しますか
貴社名義のアカウントをそのまま使えます。共有する権限の範囲は、稼働開始前に決めます。
代理店との契約を終えてから相談したほうがいいですか
いいえ。代理店との併用は可能です。移行の途中で並行する期間を置くこともできます。
稼働時間は途中で減らせますか
稼働開始後も事務局が定期的に状況を確認し、役割の見直しを行います。稼働時間はそのときにご相談いただけます。